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とんでも薬剤師 ! [とんでも人間、とんでも薬剤師]

確かに私は薬局で家伝薬を売っておりますが、普通の意味での薬剤師・・とは別物と思って下さい。
私のようなおっちょこちょいの、調剤間違えてばかりの薬剤師と十羽一絡げにされることを、誇り高き他の薬剤師さん方はきっと苦々しく思っていらっしゃるでしょう。

本日もこんなことがございました。
夏休みで小学生くらいのかわいらしい僕とお嬢ちゃんを連れた若いパパが来店されました。
とてもイケメンさんだったように思い出すのは、その後の彼の振る舞いのせいでしょうか。

いつも申し上げるように、私は二つのことを一度に出来ない人間です。
薬の説明しながらおつりを数えるのは、普段はまあ惰性でなんとかやっておりますが、本日のように頭の中にいろいろ抱えている時はそれがうまく機能しないことがあります。

最初若いパパさんは雲切目薬に興味が無くて、そのまま帰ろうとされていたので資料だけお渡ししました。
そしたら急に「目のかゆいのにもいいですか?」とおっしゃるので、「はい。花粉症の時に一番よく売れます。」という話をしましたら、ひとつ欲しいということになりました。
ふだんでしたら「正しい目薬の点し方」のチラシをよく読んでくださいという話をしながら、頂いたお金を眺めておつりの準備をするのですが、今日はなぜか変だったのです。

変なのはレジの目に付くところに一枚の一万円札があったことでした。(私が片付け忘れただけの話だったのですが)

さらに変なのは私の頭の構造です。その万札を見ているうちに、お客様がその一万円で支払って下さったとどんどん信じ込んでいくのです。

結局私は、その若いパパさんに9000円のおつりを渡しました。まったく違和感など覚えませんでした。
お客様はいったん薬局を出られ、駐車場へ向かわれました。

そして数分後、また三人で戻ってこられたのです。
「考えてみたのですが、僕さっき、やっぱり1200円出したんですよね。そうでしょう?どうでしたか?」
そんなことを言われても、私にはその時の記憶はとっくに欠落しています。(^^;;

しどろもどろにお答えしているうちに、彼は9000円をケースの上に載せ、子供たちを連れて戻って行かれるところです。

みなさま、ボーっとしている私のような人間が店番をしていると、たまたまこういう光景に出会います。
そのたびごとに、私はなんと素晴らしい国に生まれたものだろうと感激し、私が生まれたのが騙そうとする人たちがたくさんいるどこかの国じゃなくて日本だったという幸運を心の底から感謝します。

今日の私の失敗はそれだけではありませんでした。
坐禅(座禅)をするのも忘れていたのです。

もしも坐禅(座禅)をしていたら、なにかもっと気の効いたことを言えたような気がします。
お子さんたちに、「パパ、素敵だね。君たちも損をしても正しいことの出来るパパみたいな人になってね。」とかなんとか・・・。

坐禅(座禅)を忘れるとこんな風に後悔するばかりです。それなのになぜか、坐禅(座禅)が出来ない日がこの頃多いのです。
いけないなあ、やらなくちゃなあ、といつも思いながら、大昔のようにびくびくおどおどして辛い気持ちが無くなってきたので、怠け放題の毎日を送っている。それが私です。(^^;;

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