不安もいろいろ [どうしても知って欲しい大切なこと]
あなたはいつもどんなことが不安になりますか?
私はもう子供たちも成人しているので、もちろん彼らのすべてが順風満帆でうまくいっているって言うわけではないのですが、そういうことはあんまり不安の種になることはありません。
きっと私は愛情溢れるおかあさんではないのでしょう。子供たちのことよりも、今日の自分のこととか、むしろ大きく日本の未来とか・・・の方が心配になります。
不安と言うと思い出すのが、もう30年も前、私が真面目に大本山活禅寺に毎朝坐禅(座禅)に通っていた頃、お寺の坂を少し下に下ったあたりに住んでおられた一人の女性のことです。
彼女は最初、近所の歯医者さんの処方箋を持って薬局に来ました。(お~珍しい!(^^;;)
何回かお話しているうちに、私のことを話し易い人と思ってくれたのでしょう。
その後歯が治ってからもたまに電話がかかってくるようになりました。
その後歯が治ってからもたまに電話がかかってくるようになりました。
彼女の電話の内容はいつも決まっています。
どうもお尻の調子が悪い。つまりこれは、お通じの調子が良くなくて、すっきりしない。気持ちよく出ないということなのです。
まあ、こういう人はたまにいらっしゃると思うのですが、彼女が困っていたのは、そのことが気になって外出も出来ない。用事にも出かけられないということだったのです。
ひどい時には一日中トイレの前を行ったりきたりで落ち着かない。
ひどい時には一日中トイレの前を行ったりきたりで落ち着かない。
確かにそういうことなら、外出は難しいでしょう。
健康な皆さんは、「気にしなきゃいいのに!」と思われると思います。他の事をしているうちに忘れちゃうんじゃないの?
ところが彼女にはそれがとても難しかったのです。
当時は私が一番坐禅(座禅)をしっかりやっていた頃です。
もちろん彼女に薦めました。坐禅(座禅)!
「不安が強い人にはとってもいいですよ!活禅寺にこんなに近いんだから、一度いらっしゃいませんか?」って。
もちろん彼女に薦めました。坐禅(座禅)!
「不安が強い人にはとってもいいですよ!活禅寺にこんなに近いんだから、一度いらっしゃいませんか?」って。
でもやっぱり始めの一歩が踏み出せなかったのでしょう。彼女が参禅することはありませんでした。坐禅(座禅)と言うと「難行苦行」とイメージされますからね。
でも彼女ほどひどくなくても、誰の心の中にだって不安は潜んでいます。
ふだんはそんなことない強気な人でも、へこむことあるでしょう?
そうなると、いろいろ気になるでしょう?
そうなんです。不安になる人は「気にし過ぎ」なんです。
「そうなったらどうしよう。」とそればっかり考えてるうちに、だんだん怖くなるのです。
「そうなったらどうしよう。」とそればっかり考えてるうちに、だんだん怖くなるのです。
坐禅(座禅)をしていない日の私は、すぐに不安になります。
悪いことばかり気になって「どうしよう、どうしよう」と心配になります。
躓(つまず)きの石って知っていますか?
あの石に躓くんじゃないか躓くんじゃないかと思ってるうちに、本当に躓いてしまうのだそうです。
あの石に躓くんじゃないか躓くんじゃないかと思ってるうちに、本当に躓いてしまうのだそうです。
いつも不安がいっぱいのあなたの頭の中には、躓きの石がいっぱいあるのですね、きっと。
その躓きの石を砕いてくれるのが坐禅(座禅)なのだと思います。
その躓きの石を砕いてくれるのが坐禅(座禅)なのだと思います。
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