こういうあなたに坐禅(座禅)をしてほしい。⑥ [どうしても知って欲しい大切なこと]
★「天才の母」になれないあなたへ
世の中には才能のある人、頭の良い人が掃いて捨てるほどいます。
昔私が子育て真っただ中の頃、少しでも子供たちを良い子に育てるために「賢母」つまりは天才、とまでいかないにしろ、立派な子供を育てた賢いお母さまがたにお話を伺ったことがあります。
何人ものお母さま方に「どうやったらあんなに素晴らしいお子さんが育つのですか?」と気楽に伺った結果、多くのお母さまから返ってきた答えが一致した項目が二つありました。
一つ目は、子供が熱中して好きなことをしているあいだは、けっしてその邪魔をしない。ということ。つまりは集中力を育てるのですね。
そして二つ目は、一度決めたことは例外を作らず、どんなことがあろうと毎日続けて最後までさせるということ。
この二つでした。
一つ目は割合誰にも真似は出来るかもしれません。子供が何か熱心にやっている時は放っておけばいいのですから。でも二つ目はなかなか大変です。
たとえば子供が部活でスポーツをやっていて、帰るのが遅い。
でもそれから食事、お風呂、宿題、そしてその上に何か決まり事をさせる。
やるお子さんも大変ですが、それをしっかり確認して寝ないで待ってるお母さんの方もそれはそれは大変です。
私にはとても出来ません。
つまり思ったことは、頑張り屋のお子さんを育てるには、お母さんも頑張らなければいけないのです。頑張り屋で、物事をきちんと最後まで出来るお母さんから、才能のある立派な子供が育つのです。
こうしてみると、お母さんの責任は重大です!
あなたは少なくとも家事をきちんとこなして、子供が一日のノルマを達成するまでそばにいて世話を焼く必要はないけれどいつも目を見張らせ、つまりは子供より先に起きて子供より後に寝て、子供のスケジュールが崩れないように準備万端整えておかねばなりません。そうでないと、賢い子供は育たないのです。
私は残念ながら誰よりも先に眠くなって寝てしまう母親でした。
絵本の読み聞かせをしてくれたのは夫であるМ氏です。
つまり私は、母親としても落ちこぼれでした。
いろいろなことが出来ない大きな理由は、たぶん体力の無さ、精神力の無さなのだと思います。
もしも私が坐禅を知らなければ、ここでもまた私は落ち込んで、出来るお母さんたちを羨み、こんな風に育てた母を恨んでいたかもしれません。